新型コロナウイルス禍による不要不急の外出自粛にもそろそろ限界を感じ、週末の二日間は京都、鴨川の上流高野川をさかのぼり八瀬の山中にあるホテルに籠もり、日常の喧騒から解き放たれて、溜まっている仕事をのんびりとしようと、どこかの三文文士みたいなことをプランしました。◆今,京都は海外からも、国内各地からも観光客はほとんど来なく、にぎやかな修学旅行の生徒も来ないのでひっそりしています。このホテルには二百室もあるのに20パーセントしか埋まっていないのでひっそりしています。◆初日は選者としての選句。句箋を一枚一枚じっくりと見ながら句を味わい選句するのは、句会会場で短い時間にするのに比べ楽しいものです。訪れる人もなく、何処からも電話もなく、テレビも見ないで、家事からも解放され、時の経つのも忘れひたすら選句に集中しました。時間が来たら食事に行き、帰って来てまた選句に没頭し、その中から最終的に三才、佳吟5句を選び選者としての仕事は終わりました。◆ほとんど人が入っていない昼下がりの大浴場を独り占めして、新緑シャワーに癒される露天風呂なども乙なものです。◆午睡、そして久しぶりに小松左京の「復活の日」を再読。半世紀も前にウイルスにより人類が滅亡の淵まで追いつめられる事態をよく描いたものと今更ながら感心しました。