あかつき川柳会第145回定例句会は8月10日、投句者39名を含む94名の参加で開かれました。初参加は八尾市の西村シロミさん、間野窪民子さん、溝口貴美さん、名張市の前川  奬さんです。お話は川柳交差点の嶋澤喜八郎さんが「言葉あれこれ」と題してとても複雑な日本語、音読みと訓読み、漢字/カタカナ/ひらがな、同音異議語、楷書/行書/草書、毛筆・文字が美につながる芸術等についていろいろクイズを交えて話されました。また、岩佐ダン吉会長より、「反戦反核詩歌句文集 25集」が今月末には発行されるので是非購入して欲しいとの訴えがありました。一冊¥1000(送料実費)で、現在予約を受け付け中です。

秋になりますといろいろな催しがあります。◎10月20日(土)「第26回詩人尹東柱の想いを今につなぐつどい」15:00~19:15日本基督教団宇治教会(連絡先0774-24-7094)挨拶「建立から一年を振り返って  安斎育郎(立命館大学名誉教授)、歌と詩の朗読、講演 「尹東柱と従兄ソン・モンギュの日本留学-新しい資料から考える- 水野直樹(京都大学名誉教授) 参加費¥1000  ◎11月23日(祝)「2018京都 野田淳子コンサート-刻々の誕生-五周年記念」ロームシアター京都サウスホール 14:00開演  当日券¥4000 前売り券3500(連絡先 野田淳子事務所 075-751-7067)
叩く
櫻田 秀夫 選
(天の句) 核兵器廃棄歓迎手を叩く シロミ
(地の句) 叩かれて揉まれ大きくなる器 壽峰
(人の句) 親父の拳固あったから今がある 栄子
(佳 吟) 叩かれて男の顔になってゆく 堅坊
叩いたらホコリ出そうな金バッチ 浩子
叩かれる杭は個性がある証拠 近藤正
罪のない人生叩く自然災 堅坊
被災地におふとん叩く音はいつ 直子
(軸 吟) あれだけの大口叩きボス辞任 櫻田秀夫
薄い
足立千恵子 選
(天の句) 水子供養薄いえにしに手を合わす 一歩
(地の句) 薄っぺらな二枚舌持つ議員諸氏 福貴子
(人の句) 女性差別医科大うすい知恵ですね 美世子
(佳 吟) プロですね絵皿くっきり薄造り 満知子
薄っぺらい紙一枚で都落ち 松井秀夫
薄氷の上で総理の綱渡り 眞澄
饒舌に薄い知性が見えかくれ たもつ
薄味はわが身のためとがまんする 万作
(軸 吟) 誘惑の声いつもうす桃色で来る 千恵子

雪本 珠子 選
(天の句) 竹林の風協奏曲になる葉擦れ 満知子
(地の句) 竹トンボ見果てぬ夢を乗せて飛ぶ 高鷲
(人の句) ドローンと戯れている竹トンボ 喜八郎
(佳 吟) 竹割れよ忖度という食わせもの 多代美
平成の竹槍イージスアショアです 一志
竹槍がお役に立った試しない 高鷲
竹槍で飛行機落す阿保らしさ 松井秀夫
竹しなるのんな生き方憧れる シロミ
(軸 吟) 日除けがわり朝顔竹に絡ませる 球子
野望
藤原 一志 選
(天の句) 一度だけ妻を家来にしたい僕 常男
(地の句) 野望など持つとシンドイことばかり ふさゑ
(人の句) デッカイ野望を持って球児の甲子園 はこべ
(佳 吟) 改憲へ野望をくじく安倍おろし 福貴子
トランプの野望うごめくカジノ法 近藤正
人払いしてコンニャクを出す野望 のぶ久
まだおんな垣根を越えて生き直す 惠美子
弾力の残る輪ゴムの持つ野望 常男
(軸 吟) この星はオレの物だと星条旗 一志
時事吟
西川ひろし 選
(天の句) 辺野古海お婆よ泣くな手繰る明日 はこべ
(地の句) 藻所でも凛と碑の傍百日紅 康信
(人の句) 火に耐えて水にも耐えてヒロシマ忌 喜八郎
(佳 吟) そう言うと僕も生産性がない ダン吉
生と死の記憶を刻む原爆忌 惠美子
台風さえ逆行ですかこの国は 一志
梅花藻はゆらいゆらゆら汗しらず 鈍甲
自衛隊災害支援似合ってる 民子
(軸 吟) 翁長さん揺るがぬ姿勢託し逝く ひろし