あかつき川柳会の第166回定例句会は3~4月同様「誌上句会」として、なんと113名の投句による参加で5月8日(金)に開かれました。◆「時事吟」の入選句の内なんと80%以上が新型コロナウイルス関連の句でしたので、「不要不急の外出」を控えて、一日中マスコミを通して流れてくる新型コロナウイルスのニュースを聞きつつ作句されている方々を思い起こしました。「ウイルスで一人句会も乙なもの  洋二」「暮らしの知恵学ぶ機会となるコロナ  瑠美子」「巣ごもりでバックナンバー読み返し  てつお」「手づくりでファッション競いあうマスク  一志」、◆そして「マスクしても隠しきれない二枚舌  河野正」「保健所を減らして今も自省なし  正康」「妻御せぬ総理に日本託せるか  楓楽」、斯くして内閣支持率は30%台になりました。

5月の朝日歌壇ではもっと厳しいのがゴロゴロ。「収入の減らぬ総理が犬を抱きソファーで本読む動画を上げる 観音寺市 篠原俊則」「犬を抱きお茶飲む人のツイッターに35万の「いいね」つく国 寝屋川市 今西富幸」「五兆円軍事費使うこの国で紙のマスクが手に入らない 神戸市 康哲虎」「核兵器持つ大国も0.1ミクロンの敵にあたふたしおり 三原市 岡田独甫」そして冷ややかに「コンサートの警備なくなり子はマスク売り出しセールの警備に赴けり 松山市 宇都宮朋子」
席題はありません。

(天の句)
(地の句)
(人の句)
(佳 吟)
(軸 吟)
リクエスト
足立千恵子 選
(天の句) 再審をリクエストして待つ死刑 心平太
(地の句) 逝く時は楽なようにとリクエスト ばっは
(人の句) 水ばかりお代わり恋がはかどらぬ 北朗
(佳 吟) リクエストかかるはずないアベ政治 郁夫
リクエスト時代物なら蝉しぐれ 鈍甲
思い出を語ったあの日リクエスト 高鷲
青春をリクエストするプレスリー 里子
饅頭のあとは濃い茶をリクエスト いさお
(軸 吟) 子守歌リクエストする深夜便 足立千恵子

森松まつお 選
(天の句) 喜も哀も抱いて静かな母の海 一志
(地の句) 自画像の背景に朝焼けの海 侑子
(人の句) 妻という癒しを呉れる海がある いさお
(佳 吟) 溺れさせる海があなたの胸にある 瑠美子
北斎は大海原に富士を添え 洋二
核ゴミにおびえています青い海 浩子
深海に利権争う杭を打ち 比呂志
穏やかな海はストレス呑んでくれ 朝子
(軸 吟) プラゴミを食べた魚を食べている まつお
三角
八木 侑子 選
(天の句) 三角の山は仰がぬ丘が好き 龍せん
(地の句) 父征く日サヨナラ三角した無念 なずな
(人の句) サインコサイン解けば綺麗な魔女だった 堅坊
(佳 吟) 何度描いても三角になる自画像よ 和子
三角の底で蠢く愛と憎 高鷲
三角のこんにゃく話終わらない 瑠美子
筋交いを入れてまさかに立ち向かう 浩子
鋭角の方を打ち込む敵の顎 龍さん
(軸 吟) とんがった三角折れるつつき合い 侑子
時事吟
岩佐ダン吉 選
(天の句) 平和行進せずとも声をヒロシマ忌 みつ江
(地の句) コロナ禍で間隔あけたこいのぼり 吾一
(人の句) モリカケもコロナも疑惑検査せず 心平太
(佳 吟) 不要不急キャンセルでしょうステルスは なずな
ウイルスで一人句会も乙なもの 洋二
明日じゃない援助欲しいは今でしょう 克己
飢え死にかコロナ死かでの選択肢 勝久
テレビから飛んで来そうなコロナ菌 ひろ子
(軸 吟) 憲法にまで手を付けるつもりだな ダン吉