あかつき川柳会第187回句会は2月誌上句会として2月7日消印有効の投句により、過去最高の127名の参加により開かれました。初参加は西宮市の佐藤寿美子さんと福田正彦さん、明石市の長井紀子さんと河内谷恵さん、大阪市の大堀正明さん、高知市の北川鉄男さん、八尾市の末久彰浩さん、枚方市の藤村亜成さん、宝塚市の西田斎柳さんの9名です。川柳界全体が新型コロナ禍によりやや沈滞気味の中で、あかつき川柳会の市場参加者が順調に増えつつあることは誠に嬉しいことです。オミクロン株によるコロナ感染者が増えつつあり、その上ウクライナではロシアによる軍の施設に加え民間の住宅、病院、学校、劇場等への無差別な攻撃により民間人の死傷者が増えつつあることには憤りを禁じえません。 最近の朝日歌壇に「一次・二次大戦ありしヨーロッパまたきな臭いロシア西部は 宮崎市 太田博之」「人間はそれほど進歩していない昔バルカン今ウクライナ 川崎市 小島 敦」「自国民保護するための侵攻と同じ嘘つくナチスとプーチン 狛江市 松本勇一」とありましたが、核兵器を持つロシアが「核を使うかもしれないよ」と脅している現実を見ると、第三次世界大戦への虞もあながち否定できません。 | |
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(天の句) | 誌上句会ですので席題はございません。 | |
(地の句) | 写真はすべて長浜市にある渡岸寺観音堂です。 | ||
(人の句) | |||
(佳 吟) | |||
(軸 吟) |
風評 油谷 克己 選 |
(天の句) | 風評に動揺はなし辻地蔵 | 比呂志 |
(地の句) | 風評へハチの一刺し返しとく | 松井敏子 | |
(人の句) | 風評など意にも解せずビッグボス | 加代 | |
(佳 吟) | 風評も生きるパワーにして女 | 加代 | |
風評が時には人を殺しちゃう | 佐知 | ||
着脹れたうわさ話が店を出る | 寿美子 | ||
迷惑な噂流れてまだ独り | 志津子 | ||
コロナ禍で今に通天閣噴火 | 紅絵 | ||
(軸 吟) | 風評を一蹴友を信じ抜く | 克己 |
モットー 藤村 亜成 選 |
(天の句) | 誠実をモットーにして弾む毬 | ゆうこ |
(地の句) | 難しいモットーいらぬ花の下 | 瑠美子 | |
(人の句) | 理想論外し指針に主義主張 | 川本信子 | |
(佳 吟) | 創設のモットー額に社長室 | 直子 | |
自分流生きればいつも回り道 | 千代 | ||
モットーをかかげ過ぎたか輪が歪む | 長島敏子 | ||
直線を書き足し男曲げぬ道 | 和大 | ||
何事もしっかり噛んで消化する | 黒兎 | ||
(軸 吟) | ラブ・ライフ・リブ3L忘れず句を作る | 亜成 |
歯 北村 紅絵 選 |
(天の句) | 年老いて三度目ほしい生え替わり | 龍せん |
(地の句) | 乳歯生え家族みんなの目が覗く | 鉄男 | |
(人の句) | 歯が全部抜けてもお酒なら飲める | いさお | |
(佳 吟) | ベートーベン流れる中で歯を抜かれ | 瑠美子 | |
インプラント五本も入れて逝きはった | 灯子 | ||
乳歯一本生えて写メールまた届く | ゆうこ | ||
覗き込み白い歯見せるお年玉 | 和美 | ||
なくなって分かったその歯あった意味 | 文吉 | ||
(軸 吟) | ディベートへ並ぶものなき乱抗歯 | 紅絵 |
時事吟 鈴木いさお 選 |
(天の句) | 地球より重き命が日々軽く | 古池蛙 |
(地の句) | 通天閣真っ赤に染まり不気味なり | 克己 | |
(人の句) | 晴天を衝けば雨漏りする日本 | 千代 | |
(佳 吟) | 親ガチャがはずれてヤングケアラーに | 美春日 | |
リモートでとぎれとぎれの授業聞く | 花 | ||
今は昔バレンタインのチョコの数 | 長島敏子 | ||
うまい棒もついに値上げか寒の餅 | 知栄 | ||
僕はフレイルで妻はサイコぺニア | 灯子 | ||
(軸 吟) | プーチンと習さんやけに仲がいい | いさお |