あかつき川柳会第189回定例句会は、4月7日消印有効の投句による4月誌上句会として、122名が参加し開かれました。本会の月刊冊子「あかつき」は2001年6月発刊、この5月で200号となりましたが、これを記念して「鶴彬・この一句」を3回に亘り掲載いたします。また、同人による自由吟5句は「あかつき抄」に、誌友による自由吟5句は「つぼみ抄」に掲載されますのでご応募ください。



(天の句) 誌上句会ですので席題はございません。
(地の句) 以下の写真は春の花を特集しました。
(人の句)
(佳 吟)
(軸 吟)
帳尻
鈴木 かよ 選
(天の句) 七転び七起きだったデスマスク 楓楽
(地の句) 矛盾点ゼロです愛は終止形 心咲
(人の句) 核ボタン押せば地球はただの星 和大
(佳 吟) 帳簿には修正液の跡がある 麻也
願いますプラスで終わる人生に 宍道
投げつけた言葉はブーメランになる 夕胡
栄転も左遷も同じ船に乗る しげ子
結果オーライそんな私でいいですか ダン吉
(軸 吟) とりあえず四捨五入して生き残る かこ
のらりくらり
大内 朝子 選
(天の句) あの世へはのらりくらりと逝くつもり 克己
(地の句) 生き上手あしたはあした旨い酒 ひとみ
(人の句) どう動く決めかね揺れるやじろべえ 長島敏子
(佳 吟) のらりくらりロシア制裁迷う国 文聡
核心で言葉を左右する答え 北朗
今日もまた遊び惚けて陽が沈む 夕胡
カムフラージュしてます終日の海で 心咲
そのうちに返す返すと逃げられる 穏夫
(軸 吟) 腰痛の機嫌取りつつ生きる日々 朝子

松井 敏子 選
(天の句) 核はノー星の悲鳴の大合唱 なずな
(地の句) 唱和してつなぐ被爆地のノーモア 心咲
(人の句) 乾杯のご唱和だけは乱れない 敏治
(佳 吟) 黄昏て夫唱婦随散歩道 河野正
寂聴の読経おんなを生き通す りゅうこ
唱えても行動せねば独り言 宍道
異を唱え輪からはみ出た肩パッド 長島敏子
戦争やめろ大合唱の世界地図 常男
(軸 吟) ジェンダーレス唱えど変化遅々として 松井敏子
時事吟
川端 一歩 選
(天の句) 侵略をロシアの神は許すのか 敏治
(地の句) 幼気な吾子折檻の虐待死 壽峰
(人の句) プーチンが「我が闘争」を書き換える 心平太
(佳 吟) ひまわりが風に煽られ泣いている 栄子
ジェノサイド絶対あかんあかんのや 利秋
廃絶より他に道なし核兵器 文聡
いざ有事五十四基が的になり 勝久
家族がいますどちらの国の兵士にも ゆうこ
(軸 吟) 心ある者はみんなでノーウォー 一歩