あかつき川柳会190回定例句会は5月8日消印有効の5月誌上句会として120名の投句により開かれました。初参加は大阪市の田中あきよさん、島根県邑南町の永井 江石さんです。



(天の句) 席題はございません。
(地の句) 5~6月は紫陽花のシーズンです。いろんな
(人の句) 種類の紫陽花が庭一面に咲き誇っています。
(佳 吟)
(軸 吟)
察知
冬の卜 選
(天の句) 核使用までも平然予告する ダン吉
(地の句) 戦争の結果分かっている筈だ 裕之
(人の句) 不登校きっといじめと親察知 川本信子
(佳 吟) 死の商人儲かる戦すぐ察知 一角
察知してフル回転のシュレッダー 里子
間一髪救う幼児察知して 康信
危機は承知南海トラフ上に住む 蕉子
察知不可能プーチンの脳回路 みつこ
(軸 吟) 独裁の果て知らぬふりプーチン教 冬の卜
ルーキー
澤井 敏治 選
(天の句) 汗と涙を知るルーキーのタオル みつこ
(地の句) 史上最年少まくら言葉の聡太君 松井敏子
(人の句) 風向きをルーキーだけが気にしない ダン吉
(佳 吟) ルーキーの芽を摘んだのは風でした 心咲
ルーキーとはとても思えぬ糞度胸 いさお
ルーキーにしてはと但し書きで褒め 保州
絵文字からスマホデビューのおじいちゃん りゅうこ
ルーキーのキラキラネーム難読字
(軸 吟) 失敗を恐れぬルーキーのあした 敏治

中岡千代美 選
(天の句) 無視をされ少し勝ったなと思う ダン吉
(地の句) 逢いに行く視野一面につつじ咲く 瑠美子
(人の句) 老けはったなと視線を外される 紀子
(佳 吟) 検体を視野によく食べよく眠る 弘子
吹っ切れてからは視野が広くなる 正明
このところあなたを見失うばかり 心咲
ズーミング薔薇の花芯はたじろがず りゅうこ
深呼吸視野を広げてくれました 朝子
(軸 吟) 視線ちらちら私の事を言うてはる 千代美
時事吟
加山 勝久 選
(天の句) 大人などもう信じないその瞳 ひとみ
(地の句) やかましい孫ら帰って老い二人 康信
(人の句) 戦争の歴史は終えた筈だった
(佳 吟) 爆撃の画像観ながら摂る食事 佐知
風孕み少子化憂い鯉泳ぐ 福貴子
ぬいぐるみ抱いて戦火をくぐる児等 美春日
戦争に肩身の狭いマトリョーシカ 和郎
キャタピラー実りの土地を踏みつぶし 比呂志
(軸 吟) ロボットとドローンが決める近代戦 勝久