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あかつき川柳会8月句会は、出席者40名、投句者51名、総勢91名の参加で8月8日に開かれました。初参加は松原市の吉野一心さんです。初めに、先日亡くなられた山田吾一さん(中四国、九州担当地域幹事)のご冥福を祈り黙祷を捧げました。
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タオル 森 廣子 選
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(天の句) | 妻と揉め子供らタオル投げ入れる | 一心 |
| (地の句) | 誰か総理にタオルを投げてあげなさい | いさお | |
| (人の句) | 特攻の鉢巻帰りのないキップ | 一歩 | |
| (佳 吟) | よく冷えたタオルが今は大スター | 裕之 | |
| バスタオルのまま飛び出す震度 | いさお | ||
| ピンポンへ返事に困るバスタオル | 六点 | ||
| ぞうきんで最後の奉仕するタオル | 栄子 | ||
| 働きもんタオル一日ありがとう | ダン吉 | ||
| (軸 吟) | タオル三枚貰いビールを返す羽目 | 廣子 |
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移り気 齋藤さくら 選
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(天の句) | 興味ある事にあちこち顔を出す | 裕之 |
| (地の句) | 次々と男に惚れてまだひとり | 栄子 | |
| (人の句) | 三日前花ちゃん好きで今あけみ | 廣子 | |
| (佳 吟) | 移り気な女は風を気にしない | 六点 | |
| 紫陽花は移り気七色で惑わせる | いさお | ||
| お互いに浮気もせずにダイヤ婚 | 福貴子 | ||
| この前は確か好きだと言ったよね | 宗鉄 | ||
| AとBどちらも好きでCも好き | 壽峰 | ||
| (軸 吟) | はっきりと念を押されて気が変わる | さくら |
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後ろめたい 水野 黒兎 選
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(天の句) | 口実の嘘に続々見舞客 | 欣之 |
| (地の句) | デパ地下で買った料理をほめられる | 常男 | |
| (人の句) | うしろめたさ優しくされてうろたえる | 六点 | |
| (佳 吟) | 子にさえも被爆したこと隠す母 | 廣子 | |
| 禁句だが「さっき聞いた」認知症 | 鮎子 | ||
| 小さくて気付けなかった子らの夢 | 心平太 | ||
| 割り勘のせめて端数を出す酒豪 | 恵子 | ||
| 約束を果たせぬ前にたび立たれ | 五二 | ||
| (軸 吟) | クジ引きでまたも役員まぬがれる | 黒兎 |
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砂 田吹 宗鉄 選
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(天の句) | 美ら海へ砂上の基地を造らされ | 英雄 |
| (地の句) | 摩天楼も億ションも皆砂の上 | 文聡 | |
| (人の句) | ちっぽけな自分とわかる砂丘です | 信子 | |
| (佳 吟) | 折角のシジミの汁も砂でわや | 廣子 | |
| 土砂降りの屋根で生きてる鬼瓦 | 史 | ||
| 深海の砂にも宝レアメタル | 丈彦 | ||
| さざれ石が砂にならない国に住み | 文聡 | ||
| 日中友好黄砂が飛来する | 眞澄 | ||
| (軸 吟) | パンダさん返ってきてと白良浜 | 宗鉄 |
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時事吟 塩田 鮎子 選
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(天の句) | 政治家の吹く公約というラッパ | 奬 |
| (地の句) | ファーストを掲げ躍進胡散党 | 河野正 | |
| (人の句) | 酷暑日に日傘男子の仲間入り | 渓節 | |
| (佳 吟) | 被団協被爆者非核光る秋 | 一心 | |
| 食費より命を守る電気代 | 恵子 | ||
| 核禁の腹の決まらぬあの総理 | ダン吉 | ||
| 転換期に輝きを増す星一つ | 鈍甲 | ||
| 41.8度日本列島焼芋化 | 高鷲 | ||
| (軸 吟) | ドロップ缶蛍の吐息に似て悲し | 鮎子 |




