あかつき川柳会1月句会は出席者35名、投句者48名、総勢83名の参加で1月9日に開かれました。

今月の「お話」は、冬の卜会長が本人の経験をも交えて「現代版一人親方への道」と題して、労働者派遣法違反を回避するために、現場監督と工事現場の職人の間に責任区分が出来、分業制になっています。
こたつ
荻野 浩子 選
(天の句) 掘り炬燵足で会話をする二人 栄子
(地の句) 母がまた小さくなった堀ごたつ 加代
(人の句) こたつで聞く説教すぐに眠くなる 高鷲
(佳 吟) 湯たんぽと炬燵がコスパ競ってる 冬の卜
寒い日にこたつに入るありがたさ 裕之
駅伝をこたつで観てる親子孫 いさお
ふる里の冬は囲炉裏と堀こたつ いさお
ポックリとこたつの中で逝くが夢 一歩
(軸 吟) 帰省っ子とマージャン台になるこたつ 浩子

稲葉 良岩 選
(天の句) 君らには任せるとだけの遺言書 眞澄
(地の句) あるがまま生きると決めた白い髪 加お里
(人の句) 白杖が探る三百六十度 六点
(佳 吟) 白黒をつけて淋しい朝が来る 志津子
人間に踏まれるまでは白い雪 常男
日記帳白紙のまんま母が逝く
白菜の外側の葉も捨てません 奈津
銀シャリを夢にまで見て半世紀 勝久
(軸 吟) 京風の雑煮あってのおめでとう 良岩
一緒
西出 楓楽 選
(天の句) よう生きたイカ同文でそれで良い
(地の句) お隣で私も咲いていいですか 心平太
(人の句) 兄ちゃんと一緒出てこいいじめっ子 六点
(佳 吟) 温度差があって一緒が狂いだす 柳伸
死ぬ時は一緒と誓いあう戦士 北朗
啓蟄だ虫と一緒に日向ぼこ 鮎子
ご一緒しませんかお酒が旨くなる 栄子
みな一緒ではない個性輝かす はこべ
(軸 吟) 同じ穴の貉じゃないか米中露 楓楽
サイレン
片岡 加代 選
(天の句) サイレンがドンロー主義に鳴り響く
(地の句) 空襲警報又鳴らすのか軍拡費 洋次郎
(人の句) サイレンを鳴らして老いが加速する 楓楽
(佳 吟) サイレンが止まる隣家も高齢者 和代
生と死のはざまを走る救急車 英雄
サイレンがはっと命に気づかせる 河野正
燻ってサイレンが鳴る老の恋
サイレンを目安に父の畑仕事 柳伸s
(軸 吟) アンモナイトの中に眠っている生家 ますみ
時事吟
冬の卜 選
(天の句) トランプと熊がニュースをのし歩く 北朗
(地の句) トランプの触手ゾンビのよう伸びる 加代
(人の句) 花火師の知恵も借りたいJAXAかな
(佳 吟) トランプにAIまでがなじり出す 高鷲
トラと熊法の支配を血で破る 蒼水
熊さんと歌った頃に戻れない 和代
算盤が得意科目のトランプ氏 啓之
クマ被害町はマタギを呼んでいる
(軸 吟) 若者が買えない車だけを売る 冬の卜