あかつき川柳会の9月誌上句会は投句120名の参加で開かれました。初参加は大東市の井口やすこさんと東大阪市の佐々木満作さんです。 オリンピック・パラリンピックは無観客で行われ、それぞれ8月8日、9月5日に終わりましたが、新型コロナウイルスの感染数が大幅に増える中での祭典は白々しいものでした。政府とマスコミだけが連日国別メダル数の数に一喜一憂し、表彰式の国旗掲揚や国家の演奏を華々しく伝えていました。 それに続いてマスコミは政権与党の一つの総裁選挙に連日紙面を大きく割いています。政権与党の総裁が自動的に次期の内閣総理大臣になるのですが、総理大臣の資質よりも政党内での派閥の強弱で次期内閣総理大臣が決まってしまうのにはやりきれないものを感じます。 | |
席題はありません。 |
(天の句) | 新興分譲住宅住民は欧州車が大好きです。 | |
(地の句) | |||
(人の句) | |||
(佳 吟) | |||
(軸 吟) |
セット 久世 高鷲 選 |
(天の句) | 血の濃さとセットにされている介護 | りゅうこ |
(地の句) | 血と雨と涙のセット子に託す | 心平太 | |
(人の句) | フルセットの末に互いに熱いハグ | ゆうこ | |
(佳 吟) | フルセット死力尽くした金メダル | 克己 | |
親族を揃えてくれる母がいる | 峯二 | ||
カジノセットは要らぬ浜っ子浪速っ子 | 鈍甲 | ||
カミさんと二人セットの五十年 | 蒼水 | ||
支え合うふたりでやっとワンセット | 朝子 | ||
(軸 吟) | 親子孫爆笑続く三世帯 | 高鷲 |
気 徳山みつこ 選 |
(天の句) | 敗戦へ不戦誓った日の本気 | 和子 |
(地の句) | その意気を集めて太くなる九条 | なずな | |
(人の句) | コロナ禍を気遣う母の荷が届く | ゆうこ | |
(佳 吟) | グレタさん怒らせそうな宇宙旅 | 太郎 | |
気象庁一年中が多忙です | 宍道 | ||
幼児の無垢な笑顔に気をもらう | 楓楽 | ||
延命をしたい気がする君のため | 心平太 | ||
気休めは言うまい治ったら飲もな | 敏治 | ||
(軸 吟) | 霊気が満ちる森の小径の十五分 | みつこ |
満足 美馬りゅうこ 選 |
(天の句) | 六地蔵みんな笑ってくれました | 心平太 |
(地の句) | 決勝まで洗わなかったユニホーム | 和大 | |
(人の句) | ルームランナー五輪選手になりきって | 良岩 | |
(佳 吟) | 中ぐらいの満足が好き林檎剥く | 常男 | |
千年を生きた埴輪の満足度 | みつ江 | ||
今の暮らし満足ですか予診票 | 春雄 | ||
それにしても満場一致すぎないか | 保州 | ||
満天のパパではないが大好きだ | ゆうこ | ||
(軸 吟) | 松茸も秋刀魚も季語に甘んじる | りゅうこ |
時事吟 冬の卜 選 |
(天の句) | 隠し病床尾身会長出しなはれ | 九条男 |
(地の句) | 支持率が上告止めた黒い雨 | 河野正 | |
(人の句) | ワクチン大国は軍事も大国 | いさお | |
(佳 吟) | 秋味はビールじゃなくて鮭のこと | 心平太 | |
派遣切りそれから昼夜コッペパン | 緑 | ||
赤字開催掠め取ったのはバッハ | 里子 | ||
アフガンにヒト科はヒトを殺す獣 | 黒兎 | ||
秋霖に打たれて首相くずおれる | 正治 | ||
(軸 吟) | コロナ治療見ざるで稼ぐ医師の笑み | 冬の卜 |