安倍内閣は、今まで三度も廃案になった「共謀罪」法案を「テロ等組織犯罪準備罪」法案に仕立て直して、今国会での成立を目指しています。◆先日京都府宇治市で。太平洋戦争中に、治安維持法違反容疑で逮捕され、27歳の若さで獄死した尹東柱(ユン・ドンジュ)を偲ぶ「第25回詩人尹東柱の想いを今につなぐつどい」が開かれ、懸案だった尹東柱の詩碑がかって彼が留学先の同志社大学の学生と休暇を過ごした宇治川河畔に設置することが発表されました。句碑には彼が1938年5月に書いた「新しい道」という詩が刻まれています。川を渡って森へ/峠を越えて村に/昨日も行き 今日もゆく/わたしの道 新しい道/たんぽぽが咲き カササギが翔び/娘が通り 風がそよぎ/わたしの道は つねに新しい道/今日も…… 明日も……/川を渡って森へ/峠を越えて村に(尹東柱 全詩集『空と風と星と詩』伊吹 郷訳より)。この詩はソウルにある「尹東柱文学館」の入口にも大きく書かれています。◆また、彼の代表的な詩「序詩」を刻んだ詩碑は彼が学んだソウルの延世大学、彼が留学していた同志社大学、彼が下宿生活をしていた現京都造形芸術大学にあります。◆治安維持法違反容疑で検挙され獄死した中には、1945年2月に27歳で獄死した詩人尹東柱以外にも、作家の小林多喜二が1933年2月に29歳で獄死、川柳作家の鶴彬(つるあきら)が1938年9月に29歳で獄死しています。◆なお、鶴彬の句碑「暁をいだいて闇にゐる蕾」は大阪城公園にあり、例年9月14日の命日には碑前祭が行われます。