あかつき川柳会12月定例句会は、出席36名、投句52名 総勢55名の参加で12月12日に開かれました。初出席は大阪市の平賀国和さんです。

今日の「お話」は、当会元会長の岩佐ダン吉さんが「川柳をあちこちに・あかつきの一か月」と題してはなしました。
太る
奥澤洋治郎 選
(天の句) サナエノミクス 死の商人を太らせる つよし
(地の句) 太っ腹になるほろ酔いのおとうちゃん 浩子
(人の句) 憎らしい太ったクマが闊歩する 柳伸
(佳 吟) 天高く馬より妻が肥えた秋 北朗
痩せた今太った人がうらやまし 博美
物価高太るはず無いわが財布
好き勝手生きてぼっちゃり腹になる 裕之
食べるのが趣味で特技で生き甲斐で
(軸 吟) いいじゃない太る元気があるよって 洋次郎
試食
井上 一筒 選
(天の句) 花ちゃんとアケビを試食した戦時 鈍甲
(地の句) 戦争の試食をしたらあきまへん 裕二ゼミ
(人の句) うな丼の試食会なら参加する ダン吉
(佳 吟) 天下富舞柿試食して顎落ちる
テーブルに一期一会が並べられ 心平太
盃の温度確かめ海苔炙る 春雄
食料危機昆虫食を試食する 常男
お毒見をするのか試食おちょぼぐち 柳伸
(軸 吟) 食べてみろハシビロコウの玉子焼き 一筒
苛ついたこと
松岡  篤 選
(天の句) ありがとうたった五文字を知らぬ人 加お里
(地の句) 真っ黒になって出てくる公文書 英雄
(人の句) 足りなければ国債発行に頼る 信子
(佳 吟) 実を切ると言いつつ身内太らせる 蒼水
軍拡を笑顔で進め支持される つよし
通勤電車ヘッドホンより漏れる音 洋二
券売機メニュー決まらぬ前の人 渓節
強がってみせる総理の薄笑い 文聡
(軸 吟) 忙しい時にパソコンサボタージュ

赤松ますみ 選
(天の句) 改札機どなたも帰る家がある 千代
(地の句) 個人情報あの家も表札がない 眞澄
(人の句) 家族写真と前線に立つ鉄かぶと 雅游
(佳 吟) 雨音の調べがあったトタン屋根 宍道
人住まぬ昭和の家に冬の風 崇明
ボロ家だが庭に咲かせる四季の花 朝子
やるやめる家族で揉める米づくり 柾之
兄弟で屋根に登って吐いた愚痴
(軸 吟) アンモナイトの中に眠っている生家 ますみ
時事吟
冬の卜 選
(天の句) ここまでやるかまるで吉本ですチャイナ 栄子
(地の句) 日中の間に刺さるタカの爪 崇明
(人の句) 働いてまずトランプに働きを 五二
(佳 吟) エルニーニョいわし大群連れて来た 博美
クマさんが隣の客になっている 龍せん
AIがウソを教えてくれました ますみ
万博黒字ならば未払い払ってやれ 一歩
命がけでしたノーベル平和賞 ますみ
(軸 吟) 脱炭素ネタに越後屋する企業 冬の卜