11月定例句会は11月8日消印有効の誌上句会として129名が参加し開かれました。初参加は大東市の井口やすこさん、砂町良子さん、西川あゆみさん、倉敷市の禰屋祐司さん、大分市の公道求人さんです。



(天の句) 誌上句会ですので席題はございません。
(地の句)
(人の句) 写真はすべて京都府京田辺市での
(佳 吟)  くらしを彩る生活アート作品展より
(軸 吟)
飛躍
井澤 壽峰 選
(天の句) 感触を掴んだ安打製造機 欣之
(地の句) 焼失から三年首里城の起工 知栄
(人の句) 飛躍する世に追いつけぬ杖とペン 常男
(佳 吟) 滾るものありまだ飛躍うたがわず 賀世子
技を駆使不況を越えた町工場 みつこ
進歩する医学飛躍の顕微鏡 ひろ子
ドラフトの星が飛躍を誓う春 いさお
ひまわりに飛躍を誓うウクライナ 黒兎
(軸 吟) 実利より論理飛躍の勇み足 壽峰
いまさら
山野 寿之 選
(天の句) 癌宣告無神論者の神詣で 欣之
(地の句) いまさらと言われようとも基本形
(人の句) 汗流す謝罪に僕も試される ダン吉
(佳 吟) 藁囲いして軟弱となげく親 穏夫
病褥で知る健康の有難味 壽峰
いまさらの裏に未練が匂い出す 長島敏子
もう時効いまさら過去を穿るな 克己
反戦と今更だけど更に今 古池蛙
(軸 吟) 禁酒禁煙茶寿を目指してまだ米寿 寿之

小山惠美子 選
(天の句) バラだもの酔わせてあげる一瞬で ひとみ
(地の句) まだ八十路魅せる命の恋灯り 哲夫
(人の句) 憲法の魅力非戦の誓いだろ はこべ
(佳 吟) 永田には記憶なくせる茅魑魅が棲む 敏治
嘆くまい重ねた歳がいぶし銀
ばあちゃんの魅力を語るおじいちゃん 利秋
励まそうまだまだ魅力ある余生 千代
魅力あるひと言パワー持っている 立蔵信子
(軸 吟) 平和ではないなら魅せられぬわたし 惠美子
時事吟
古池  蛙 選
(天の句) 芋掘りの児らは知らない自給率 河野正
(地の句) アラートや逃げも隠れも出来んのに 心平太
(人の句) 松茸を二度見したけどしめじ買う 奈津
(佳 吟) 猛牛に振り回されたのはツバメ 壽峰
原発も100歳めざす長寿国
親が子を子が親殺す記事に慣れ 千代
コロナ禍の疲弊吐き出す旅の宿 長島敏子
原発は死んだふりして生き返る 蒼水
(軸 吟) 突然の解雇つぶやく暇もなし 古池蛙